下図のような中性点非接地方式の三相3線式高圧配電線路があり、このうち1線が地絡故障を起こした場合を考えます。
上図のように地絡事故が起こった場合、その等価回路は下図左側のように描くことができ、さらには下図右側のようにまとめることができます。上図から下図左側への変換は、鳳・テブナンの定理を用いて導出することができますが、やや複雑な計算となるので、この等価回路の形はそのまま覚えてしまうことをお勧めします。
この等価回路にオームの法則を適用すると、地絡電流Iは以下の式で表すことができます。
- I:地絡電流 [A]
- ω:角周波数 [rad/s]
- C:対地静電容量 [F]
- E:地絡箇所における地絡前時点での対地電圧 [V]
- V:線間電圧 [V]
上式は重要公式としてぜひ覚えておいてください。
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