ビル管理士試験 2019年 問136 問題と解説

 問 題     

衛生器具設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 大便器洗浄弁の必要水圧は、70kPaである。
  2. 小便器の排水状態は、6カ月に1回、定期に点検する。
  3. 洗面器のトラップの接合部における緩みの有無は、2カ月に1回、定期に点検する。
  4. 大便器の洗浄タンク内の汚れ状態は、1年に1回、定期に点検する。
  5. JIS A 5207では、節水Ⅱ形の大便器の洗浄水量は、6.5L以下としている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)は正しいです。以下に、代表的な器具の必要水圧を記載します。

  • 大便器洗浄弁  :70kPa
  • 小便器洗浄弁  :70kPa
  • ガス瞬間湯沸し器:40kPa
  • 一般水栓    :30kPa

(2)と(4)について、大便器も小便器も、6カ月に1回、その状態を定期に点検する必要があります。点検項目を細かく覚える必要はありませんが、器具の取り付けの状態確認や排水の詰まりの有無の確認、洗浄タンク内の汚れ状態の確認などが挙げられます。

よって、(2)は正しく、(4)が誤りとなります。

(3)は正しいです。大便器や小便器の点検は上記の通り6カ月に1回ですが、洗面器の取り付け状態の点検は、2カ月に1回行うのが望ましいとされています。

(5)も正しいです。節水の度合いによって節水Ⅰ型と節水Ⅱ型がありますが、その違いは以下の通りです。

  • Ⅰ型:8.5L以下
  • Ⅱ型:6.5L以下

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