ビル管理士試験 2019年 問65 問題と解説

 問 題     

蒸気圧縮式冷凍機における圧縮機の種類と特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 往復動圧縮機は、シリンダ内のピストンを往復運動することで、冷媒ガスを圧縮する。
  2. スクロール圧縮機は、渦巻き状の固定スクロールと渦巻き状の旋回スクロールの旋回により、冷媒を圧縮する。
  3. スクリュー圧縮機を用いた冷凍機は、スクロール圧縮機を用いたものよりも冷凍容量の大きな範囲で使用される。
  4. 自然冷媒(アンモニア、CO2等)を使用する機種では、通常の冷媒を使用する場合よりも低い圧縮比で使用される。
  5. 遠心圧縮機を用いた冷凍機は、羽根車の高速回転が可能であり、大容量としてもコンパクトな機種とすることができる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

蒸気圧縮式冷凍機は、圧縮機 → 凝縮器 → 膨張弁 → 蒸発器 → 圧縮機 → …というサイクルで廻っています(もちろん、サイクルなのでどこがスタートというわけではありません)。

このこと自体は重要事項ですが、今回はこの中の圧縮機に関して、その種類とそれぞれの特徴が問われています。出題頻度から見てもかなりマニアックな知識が問われているため、個人的には捨て問題として扱っても構わないと思います。

一応答えを示しておくと、(4)の記述が誤りで、自然冷媒を使う場合はフロンなどの冷媒と比べて高い圧縮比で運用する必要があります。

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