問 題
熱移動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 一般に、同一材料でも内部に水分を多く含むほど、熱伝導率は小さくなる。
- 一般に、密度が大きい材料ほど、熱伝導率は大きくなる。
- 一般に、同一材料でも熱伝導率は、温度によって異なる。
- 中空層の熱抵抗は、密閉の程度に関係する。
- ガラス繊維などの断熱材の熱伝導率が小さいのは、繊維材によって内部の空気の流動が阻止されることによる。
正解 (1)
解 説
(1)の記述は反対で、水分を多く含むほど熱伝導率は大きくなります。
というのも、空気は熱伝導率がかなり低いです。ペアガラスは2枚のガラスの間に空間を設けていますが、これによって断熱を実現するという仕組みです。また、断熱材にはその中に多くの空間があり、やはり空気が熱を通しにくいことを利用しています。
よって、同一材料でも内部に水分を多く含んでしまうと、空気があった場所が水分に取って代わってしまうので、熱伝導率は大きくなります。
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