問 題
害虫に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コガタアカイエカの性フェロモンを用いた誘引トラップがある。
- アルゼンチンアリは、砂糖、花の蜜、果物等を好む。
- ヒラタキクイムシ類による被害は、針葉樹材を使用すれば発生しない。
- クサギカメムシの越冬侵入に対しては、侵入場所となる窓枠などにシフェノトリンを処理すると侵入防止効果がある。
- ノシメマダラメイガは、貯穀害虫である。
正解 (1)
解 説
(1)で、性フェロモンを用いた誘引トラップは、シバンムシ類やメイガ類の発生状況調査に用いられます。
一方、蚊(コガタアカイエカを含む)の成虫の発生状況調査には、ハエやゴキブリと同じく粘着トラップがよく使われています。
また、蚊の幼虫の発生状況調査は、排水槽などの水を汲んで、その中に含まれる幼虫の数から算出します。ただし、建築物内で発生する蚊は主にチカイエカだけなので、この方法はチカイエカの幼虫の発生状況調査として用いられます。ほかの蚊は成虫として外から侵入してくるので、幼虫は問題になりません。
よって、(1)の記述が誤りなので、正解は(1)となります。
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