ビル管理士試験 H30年 問66 問題と解説

 問 題     

一般空調用吸収冷凍機に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 蒸発器では、冷水が取り出される。
  2. 凝縮器では、冷媒が液化する。
  3. 再生器では、吸収液が濃縮される。
  4. 加熱エネルギーを複数段の再生器で利用するものがある。
  5. 吸収器では、冷媒を散布する。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

吸収冷凍機の冷凍サイクルは以下のようになっています。

この図は問題で与えられることもあれば、今回のように図がない場合もあります。しかし、図示されていない場合でもこれを思い出せれば解けるという問題が頻出なので、大まかな全体像に加え、以下の赤字・青字の位置関係はしっかりと押さえておきたいところです。

上図と選択肢を見比べれば、(5)の「吸収器では、冷媒を散布する。」が誤りであることがわかります。

実際には、散布されるのは吸収液で、これによって冷媒が吸収液に吸収されます。


この問題の解説は上記の通りですが、吸収冷凍機の冷凍サイクルは本当によく出題されます。全体の流れをよく勉強したい場合には、H28の問68の解説を参照してください。

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