ビル管理士試験 H29年 問49 問題と解説

 問 題     

建築材料表面の長波長放射率と日射吸収率に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、長波長放射率及び日射吸収率の値の大小は0.5より大きいか小さいかで判断するものとする。

  1. 酸化した亜鉛鉄板は、日射吸収率が小さく、長波長放射率も小さい。
  2. 光ったアルミ箔(はく)は、日射吸収率が小さく、長波長放射率も小さい。
  3. 黒色ペイントは、日射吸収率が大きく、長波長放射率も大きい。
  4. 新しい亜鉛鉄板は、日射吸収率が大きく、長波長放射率が小さい。
  5. 白色ペイントは、日射吸収率が小さく、長波長放射率が大きい。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

建築材料表面(白色系材料、黒色系材料、亜鉛鉄板、光ったアルミ箔)の長波長放射率と日射吸収率の関係はたびたび出題されるので、以下の図をそのまま覚えておくと便利です。

上図と選択肢の文章を見比べると、(1)の「日射吸収率が小さく」が誤りで、ここは「日射吸収率が大きく」とするのが正しいです。

ちなみに、(1)と(4)では「酸化した亜鉛鉄板」と「新しい亜鉛鉄板」という異なった表現をしています。これらは厳密にいえば日射吸収率や長波長放射率が少しだけ異なりますが、とはいえ大体一緒なので、2つとも区別せず上図の位置(図の右下のほう)として覚えてしまって差し支えありません。

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