ビル管理士試験 H28年 問152 問題と解説

 問 題     

床維持剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. フロアシーラは、仕上げ剤として使用し、床の保護と美観を向上する。
  2. フロアオイルは、主に表面加工された木質床材の保護のために用いられる。
  3. 水性フロアポリッシュは、ろう状物質や合成樹脂を水に溶解させ乳化したものである。
  4. フロアフィニッシュは、顔料などの着色剤を含有する。
  5. フロアポリッシュは、主に目止め剤として使用する。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)について、フロア(床)をシールするのが「フロアシーラ」です。これは床維持剤の一種で、目止め剤として使用されます。(1)の記述は、「フロアポリッシュ」の説明文になっています。

(2)に関して、表面加工されたものにフロアオイルを塗ると、その成分によっては加工してあるものが溶けたり剥がれたりする恐れがあります。フロアオイルが使えるのは、表面加工されていない木質床材の場合です。

(3)は記述の通りです。ちなみに、油性フロアポリッシュは、ろう状物質や合成樹脂の不揮発性成分を揮発性溶剤に溶解または分散させたものです。

(4)について、まず、フロアフィニッシュとは床維持剤と同じ意味を持つ言葉です。つまり、(1)のフロアシーラも(2)のフロアオイルも(3)や(5)のフロアポリッシュも、全てフロアフィニッシュ(床維持剤)の一種となります。

これらは全て床を維持するため、つまり「清掃」のために用いられますが、顔料が入っていて着色剤として使って色やデザインを変えるとなると、これは「清掃」の域を超えています。よって、顔料などの着色剤を含有するものは「フロアフィニッシュ」の枠からは外れます。

(5)は(1)ですでに解説をしていますが、これは「フロアシーラ」の説明文になっています。つまり、(1)と(5)は名称と説明文が互いに反対です。

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