ビル管理士試験 H28年 問150 問題と解説

 問 題     

剥離剤の性質及び使用法に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 塩化ビニル系床材に変色などの影響を及ぼす。
  2. フロアシーラを容易に剥離できる。
  3. 酸性で、樹脂床維持剤の皮膜を溶解する。
  4. 木質床材に変色や組織の破壊などの影響を及ぼす。
  5. 剥離剤を使用後、すすぎ拭きは1回とし、樹脂床維持剤を塗布する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)について、塩化ビニル系床材は耐薬品性に優れているので、剥離剤の使用が問題なく行えます。一方、前問(問題149)の解説と重なりますが、リノリウムには溶剤やアルカリ性洗剤が使えません。リノリウムに剥離剤を使ってしまうと、変色するおそれがあります。

(2)に関して、フロアシーラは乾燥後に皮膜を形成するため、物理的にも化学的にも容易に剥がれないのが特徴です。簡単に剥がれてしまったら、床維持剤としての意義がなくなってしまいます。

(3)について、ここは「酸性」ではなく「アルカリ性」です。

(5)について、すすぎ拭きは1回といわず、何度かやったほうが無難です。

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