ビル管理士試験 H28年 問149 問題と解説

 問 題     

清掃作業に使用する洗剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 床や家具の洗浄に使う一般用洗剤は、通常、pH4~6の弱酸性である。
  2. 鉄分を含んだ水あかや尿石の除去には、アルカリ性洗剤が有効である。
  3. 洗剤の助剤は、界面活性剤の表面張力を高めて洗浄力を向上させる。
  4. 真ちゅう金物の洗浄は、研磨剤入り洗剤を使用する。
  5. リノリウムに付着した油汚れを除去するには、アルカリ性洗剤を使用する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)について、床や家具などに使う一般用洗剤は、「pH9~11の弱アルカリ性」のものが主流です。ただし、床や家具の素材や加工によって酸性や中性のものを使うほうがよい場合もあります。

(2)で、鉄やカルシウムなどの金属塩類は、酸性洗剤によって溶かすことができます。よって、アルカリ性洗剤ではなく、酸性洗剤を用いたほうが効果的です。

(3)について、助剤の役割は界面活性剤の表面張力を下げることです。これによって、汚れが床などに吸着している力を弱め、床などから汚れをはがすことが可能となります。

(5)で、リノリウムは、歩きやすい上に耐久性に優れるのが特徴的ですが、溶剤やアルカリ性に弱いです。よって、この場合、アルカリ性洗剤を使うことはできません。

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