問 題
建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 緊急ガス遮断装置は、大規模な地下街、超高層建築物、中圧ガス設備のある建築物等に設置が義務付けられている。
- 空気調和設備・換気設備のファン、給排水設備のポンプには直流電動機が幅広く使用されている。
- 建築基準法の規定により高さ31mを超える建築物には、原則として非常用の昇降機を設けなければならない。
- ESCOとは、省エネルギー診断、システム設計、設備導入工事、さらに効果検証まで一貫したサービスを提供するエネルギー総合サービス事業のことである。
- 受変電設備とは、電力会社から高圧で受電した電気を、所定の電圧に下げて建築物内部に配電する設備である。
正解 (2)
解 説
(2)に関して、交流のほうが使い勝手が良い(例:電圧の調節が容易)ので、普通は交流電動機が用いられます。よって、「直流電動機」の部分を「交流電動機」に直すと正しい記述になります。
(3)に出てくる「高さ31m」というのは重要事項として、ぜひ覚えておくことをおすすめします。
(4)のESCOは、Energy Service COmpanyの略です(なぜかcompanyから2文字取っています)。対応する日本語は「エネルギー総合サービス事業」です。
ESCO事業というのは、ビルオーナーに対して省エネに関する包括的なサービス(方策のアドバイスや設計、設備導入など)を行い、その省エネ成果の一部から報酬として受け取る、というような事業のことです。
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