問 題
構造計画と構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 水平ブレースは、床面や屋根面のような水平構面に入れる斜材である。
- 偏心率は、建築物の平面的なバランスに対する規定である。
- 積雪地帯における吹きだまりは、風に吹かれて生じる局所的な積雪をいう。
- 層間変形角は、各階の層の高さをその層間変位で除した値である。
- 擁壁は、土圧に抵抗して、盛土又は切土による斜面を支える壁体構造物である。
正解 (4)
解 説
層間変形角は、各階の層間変位をその層の高さで除した値です。ややマイナーな知識ながら、同様の問題が何年かに一度は出題される傾向にあるため、ほかの選択肢も含めて、できるだけ覚えておきたいところです。
ちなみに、この問題に限っては、知識がなくても考え方次第で正解を導くことができます。
「層間変形角」という名前から、これは、層ごとにどれくらい最初の構造から形が変わるのかを表す尺度であることがわかります。そうであれば「高さ÷変位」は不自然で、「変位÷高さ」にすることで、高さに対する変位(≒変形角)が求められると判断できます。
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