ビル管理士試験 H28年 問86 問題と解説

 問 題     

音に関する用語の説明として、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 暗騒音 :ある騒音環境下で対象とする特定の音以外の音の総称
  2. 吸音率 :入射音響エネルギーに対する透過エネルギーの割合
  3. 純音  :一つの周波数からなる音波のこと
  4. 拡散音場:空間に音のエネルギーが一様に分布し、音があらゆる方向に伝搬している状態のこと
  5. 遮音  :壁などで音を遮断して、透過する音のエネルギーを小さくすること

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

「入射」した音は、ものにぶつかると「反射」する分と、ものに「吸収」される分と、ものを「透過」する分に分かれます。

吸音率は、入射音響エネルギーに対して跳ね返ってこなかった分(反射音響エネルギー以外の分)の割合を指す言葉なので、

となります。

よって、(2)の説明文は、「入射音響エネルギーに対する、吸収エネルギーと透過エネルギーとの和の割合」や、「入射音響エネルギーに対する、入射音響エネルギーから反射音響エネルギーを引いた値の割合」などになります。

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