ビル管理士試験 H28年 問71 問題と解説

 問 題     

空気調和設備における湿度調整に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 加湿装置は、主に暖房時に用いられる。
  2. 湿度調整は、有害微生物の発生や感染の防止に役立つ。
  3. 加湿装置の維持管理が不十分な場合には、微生物が装置で増殖することがある。
  4. 水噴霧式の加湿装置は、温度降下を生じないという特長がある。
  5. 除湿には、冷却減湿法や化学的減湿法がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

水噴霧方式は、噴霧圧力、遠心力、超音波振動等を利用して水を霧状にし、空気中に放出して加湿する方式です。この霧が気化する際に周囲の空気から熱を吸収するので、温度降下が起こります。

よって、(4)が誤りの記述です。

ちなみに、3つの加湿方式(蒸気吹出し方式、水噴霧方式、気化方式)のうち、水噴霧方式と気化方式は気化熱により温度降下を生じますが、蒸気吹出し方式だけは温度降下を生じません。

コメント