問 題
ヒートポンプ方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 1台で温熱源と冷熱源を兼ねることができる。
- 冷水と温水を同時に取り出せる機種がある。
- 水熱源方式は、空気熱源方式に比べて、一般に成績係数が高い。
- 電動冷凍機+ボイラ方式に比べて、夏冬の電力消費の差を小さくできる。
- 空気熱源方式に比べて、水熱源方式の方が多く使われている。
正解 (5)
解 説
ヒートポンプ方式にはさらに空気熱源方式と水熱源方式とがありますが、(3)の通り、水熱源方式のほうが成績係数が高いです。この理由は、空気熱源方式は冬に暖房として使う際、外気温が低いと霜が付着し伝熱効果が下がるためです。
一方、水熱源方式は、水の比熱が大きいこと、熱伝導性に優れることなどから、成績係数が高くなります。
しかし、上記の通り空気熱源方式は成績係数があまり高くはならないのですが、空気はその確保が簡単なので、この方式が広く使われています。
一方、水熱源方式だと水の確保が簡便とは言い難く、空気熱源方式ほど使い勝手が良くありません(ちなみに、もしこの方式を使うなら、水の確保は井戸水や排水などを利用します)。
よって、(5)が誤りで、空気熱源方式は水熱源方式よりも広く使われています。
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