ビル管理士試験 H28年 問52 問題と解説

 問 題     

空気の流動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 天井面に沿った噴流の到達距離は、自由噴流よりも長くなる。
  2. 天井面に沿った暖気流は、速度が弱いと途中で剥離して降下することがある。
  3. 吹出しの影響は遠方まで及ぶのに対し、吸込みの影響は吸込口付近に限定される。
  4. 流量係数が最も大きい開口部形状はベルマウスであり、約1.0となる。
  5. 自由噴流の第3域では、中心軸速度が吹出口からの距離に反比例して減衰する。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

暖かい空気は上に向かい、冷たい空気は下へ向かうという現象は最重要知識として押さえておいてください(暖房の効いた部屋で頭はボーっとするのに足先は冷たい、といった経験があれば覚えやすいと思います)。

これを踏まえると、(2)の記述だと暖気流は降下せず、そのまま上のほうに漂っているはずです。反対に、もしこれが暖気流ではなく冷気流だとしたら、充分な速度がないと降下することになります。

よって、(2)の「暖気流」を「冷気流」と変えれば正しい記述になります。

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