問 題
下に示す湿り空気線図に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 乾球温度14℃、相対湿度50%の空気を伝熱ヒーターで29℃に温めると相対湿度は約20%となる。
- 乾球温度10℃、相対湿度50%の空気は、乾球温度30℃、相対湿度10%の空気より絶対湿度が高い。
- 露点温度14℃の空気は、乾球温度25℃において約60%の相対湿度となる。
- 乾球温度21℃の空気が含むことのできる最大の水蒸気量は、0.015kg/kg(DA)より大きい。
- 乾球温度22℃、相対湿度60%の空気が表面温度13℃の窓ガラスに触れると結露する。
正解 (3)
解 説
(1)は上図の赤色で示しています。前半の条件が左側の赤丸で、それを29℃にすると右側の赤丸となり、相対湿度が20%であるので正しい記述です。
(2)は上図の青色で示しています。前半部分が左側の青丸、後半部分が右側の青丸であり、左側のほうが縦軸で見て上側にあるので、正しい記述です。
(3)は上図の緑色で示しています。露点温度14℃の空気は、湿球温度でも乾球温度でも14℃となる左側の緑丸の位置です。そこから乾球温度を25℃にする上で絶対湿度は変わらないので、そのまま緑丸を右側に平行移動します。
すると、乾球温度25℃での相対湿度の値が50%くらいだと読み取ることができます。よって、「約60%」は誤りで、正しくは「約50%」となります。
(4)は上図の紫色で示しています。最大の水蒸気量ということは相対湿度が100%ということなので、乾球温度21℃で相対湿度100%は紫丸のところです。このときの縦軸の数値を読むと0.015よりは上なので、正しい記述です。
(5)は上図の黄色で示しています。前半部分が右側の黄丸で、それを13℃まで下げると左側の黄丸になります。これは露点温度を下回っている(=相対湿度100%を超えている)ので、結露します。よって、これも正しい記述です。
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