ビル管理士試験 H28年 問25 問題と解説

 問 題     

人体の熱放散機能として、最も適当なものの組合せは次のうちどれか。

  1. 食べ物の代謝
  2. 筋緊張
  3. ふるえ
  4. 皮膚血管の拡張
  5. 発汗
  1. アとイ
  2. アとオ
  3. イとウ
  4. ウとエ
  5. エとオ

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

熱産生と熱放散の問題で、ア~オのそれぞれが熱産生か熱放散の機能を持ちます。

アは経験的にもわかると思いますが、カロリー(熱量)のあるものを摂取しているので、身体が温まります。

イの筋緊張は、筋肉が締まるので身体が温まる方向に働きます。逆に筋肉が弛緩すると空間的に拡がるので熱放散がしやすくなる、と考えたほうがわかりやすいかもしれません。

ウのふるえは、まさに身体を温めるための行為なので、これも熱産生です。

よって、ア、イ、ウはいずれも人体の熱産生機能に該当します。

一方、エの皮膚血管の拡張は、筋弛緩と同様に表面積を拡げることによって熱放散を促進します。

オの発汗も、身体を冷やそう(=体内の熱を逃がそう)として起こる現象なので、これも熱放散です。

以上から、エとオが人体の熱放散機能に該当するため、(5)が正解となります。

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