問 題
チャバネゴキブリに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- 前胸背板に黄白色の輪状の斑紋がある。
- 孵化した幼虫が成虫になるまでの期間は、25℃で約半年である。
- 雌成虫は、卵鞘を孵化直前まで尾端に付着させている。
- 本州、四国、九州の木造家屋で多く見られる。
- 他のゴキブリ類と比較して、野外生活性が強い。
正解 (3)
解 説
(1)は「チャバネゴキブリ」ではなく、「ワモンゴキブリ」の特徴です。
(2)は、「25℃で約半年」のところを「25℃で60日間」に直す必要があります。つまり日数だけ違います。
(3)は記述の通りで、クロゴキブリなどの雌は、卵鞘を唾液などでくぼみやすき間に固着させますが、チャバネゴキブリは卵鞘を固着させず、孵化のときまで身体にくっつけているのが特徴的です。
(4)で、チャバネゴキブリは北海道から沖縄まで広く分布しています。また、チャバネゴキブリは都市型害虫に分類されていて、木造民家よりは飲食店においてよく見られます。
(5)で、チャバネゴキブリは(4)の解説にもあるように都市型害虫であり、野外よりも屋内に生息していることが多いです。ちなみに、チャバネゴキブリは寒さに弱く、-5℃では1日も持たずに死んでしまいます。そのため、屋外での越冬はほとんど不可能です。
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