ビル管理士試験 H27年 問135 問題と解説

 問 題     

ちゅう房排水除害施設に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 油分の浮上速度は、排水の粘性に比例する。
  2. 生物処理法としては、酵母菌や油分解菌を用いた処理方法が一般的である。
  3. 浮上分離法は、生物処理法に比べて発生汚泥量が多い傾向にある。
  4. コンクリート水槽内の壁面などの腐食対策が必要となる。
  5. バルキングとは、活性汚泥が膨張し、汚泥が沈降しにくくなる現象をいう。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

油分の浮上速度は、下に示すストークスの式に従います。

  • v:浮上速度
  • d:油分の直径
  • ρ:油分の密度
  • ρ0:排水の密度
  • g:重力加速度
  • η:排水の粘性

よって、油分の浮上速度は排水の粘性に「比例」ではなく、「反比例」します。

ストークスの式は覚えておくと、この科目「給水及び排水の管理」のほか、「空気環境の調整」の科目でも使えることがあり、結構、便利です。そのため、できれば式とそれぞれの変数の意味は知っておきたいところです。

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