問 題
ちゅう房排水除害施設に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 油分の浮上速度は、排水の粘性に比例する。
- 生物処理法としては、酵母菌や油分解菌を用いた処理方法が一般的である。
- 浮上分離法は、生物処理法に比べて発生汚泥量が多い傾向にある。
- コンクリート水槽内の壁面などの腐食対策が必要となる。
- バルキングとは、活性汚泥が膨張し、汚泥が沈降しにくくなる現象をいう。
正解 (1)
解 説
油分の浮上速度は、下に示すストークスの式に従います。
- v:浮上速度
- d:油分の直径
- ρ:油分の密度
- ρ0:排水の密度
- g:重力加速度
- η:排水の粘性
よって、油分の浮上速度は排水の粘性に「比例」ではなく、「反比例」します。
ストークスの式は覚えておくと、この科目「給水及び排水の管理」のほか、「空気環境の調整」の科目でも使えることがあり、結構、便利です。そのため、できれば式とそれぞれの変数の意味は知っておきたいところです。
コメント