問 題
排水再利用施設における排水処理の次のフローシートの( )内に入る単位装置の組合せとして、最も適当なものはどれか。
- 集水 → スクリーン → ( ア ) → ( イ ) → 沈殿槽 → ( ウ ) → 消毒槽 → 排水処理水槽 → 配水
ア イ ウ
- 流量調整槽 ろ過装置 生物処理槽
- 流量調整槽 生物処理槽 ろ過装置
- 生物処理槽 流量調整槽 ろ過装置
- 生物処理槽 ろ過装置 流量調整槽
- ろ過装置 生物処理槽 流量調整槽
正解 (2)
解 説
集水した水を、まずスクリーンにかけて汚物やごみのような粒子状のものを除去しています。
その後、( ア )には「流量調整槽」が入りますが、ここで、後段へ送り込む水の量を調整しています。
というのも、後段である( イ )の「生物処理槽」では一定量の微生物がいるため、処理できる水量が大体決まっています。そこで、生物処理槽に流入してくる水量を一定量にするため、前段に流量調整槽を設置する必要があるというわけです。
そして、生物処理槽でばっ気処理したのち、沈殿槽にてほとんどの汚れはフロックとなって沈みますが、一部は比重の軽い粒子が水面に浮かんできます。
なので、後段である( ウ )の「ろ過装置」でろ過することで粒子を除去してから、消毒槽、排水処理水槽を経て、再利用のための配水を行います。
ちなみに、もし問題が工場排水ではなくて雨水の再利用という話なら、そのフローシートは大きく変わってきます。雨水は工場排水とは違って有機物がほとんど含まれていないので、有機物の処理が必要なく、葉や砂、塵(ちり)などを除去と消毒くらいで充分です。
2019年 問125がこれに当たるため、類題として確認しておいてください。
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