ビル管理士試験 H27年 問119 問題と解説

 問 題     

給湯設備に使用される材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 返湯管に銅管を用いる場合は、潰食を考慮して管内流速を2.0m/s以下とする。
  2. 給湯設備に用いる金属材料の腐食速度は、同じ材料が給水設備で使用される場合よりも速くなる。
  3. 金属材料の曲げ加工を行った場合には、応力腐食の原因になる。
  4. ステンレス鋼管は、酸化被膜による母材の不動態化によって耐食性が保持される。
  5. 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管の使用温度は、90℃以下である。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

銅は配管材料となる金属の中では比較的柔らかい材料です。それが加工のしやすさという面からは長所になるのですが、水の流速が速いとえぐられて潰食を起こすリスクもあります。よって、銅管を用いた場合には、流速をやや遅めに設定するほうが望ましいです。

そのため、管内流速は「2.0m/s以下」ではなく、「1.2m/s以下」とする必要があります。

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