ビル管理士試験 H27年 問85 問題と解説

 問 題     

騒音と振動環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 点音源の場合、音源までの距離を2倍にすると、音圧レベルは約6dB減衰する。
  2. 隔壁を介する2室間の遮音性能は、受音室の吸音力が大きいほど高くなる。
  3. 低周波数の全身振動よりも、高周波数の全身振動の方が感じやすい。
  4. 防振溝の溝が深いほど、効果的に道路交通振動を防止することができる。
  5. カーペットや畳などを敷いても、重量床衝撃音はほとんど軽減できない。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

振動の感度に関して、多くの場合、高周波数域よりも低周波数域の振動に対する感覚のほうが鋭いです。電車やトラック、工事現場などが低周波の発生源となりやすく、人によっては不快感や圧迫感を覚えます。

余談ですが、一方で騒音の感度はその逆で、低周波数域よりも高周波数域の騒音に対する感覚のほうが鋭いです。救急車や火災報知器の音が高い音であるのも、このような理由によるものです。

よって、(3)の記述は反対なので、正解は(3)となります。

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