ビル管理士試験 H27年 問27 問題と解説

 問 題     

気管支喘息に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 原因となるアレルゲンは、ペットの毛が最も多い。
  2. 免疫グロブリンは、アレルゲンの一つである。
  3. 患者の素因は、発症・増悪に関係しない。
  4. アレルゲンの同定は、予防や治療の上で重要である。
  5. 増悪予防には、部屋の湿度を下げる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)で、気管支喘息のアレルゲンとして代表的なのは、ハウスダストとヒョウヒダニ類です。というより、ハウスダストに含まれるヒョウヒダニ類が原因であることが多いのですが、試験対策としてはどちらの表記で出題されてもいいように、この2つを覚えておくことをお勧めします。

(2)で、アレルゲンというのは、アレルギーの原因物質のことを指します。別の言い方をすると、抗体と反応する抗原のことです。一方、免疫グロブリンは抗体のことなので、これらは別物です。

(3)で、遺伝子であったり生活環境であったり、患者の素因は病気の発祥や増悪に影響することがあります。もちろん、気管支喘息についても同様のことが言えます。

(4)で、アレルギーの原因がわかれば、それを遠ざけるなどの対応がとれるので、この記述は正しいです。

(5)で、部屋の空気が乾燥すると気管支喘息は悪化します。マスクをすると症状がやわらぐことがありますが、あれはマスクと呼気によって吸う空気の湿度を保っているためです。

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