ビル管理士試験 H26年 問127 問題と解説

 問 題     

雑用水設備における塩素消毒効果に影響を及ぼす要因として、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 接触時間
  2. 水温
  3. 残留有機物量
  4. 溶存酸素
  5. 藻類の繁殖

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)の接触時間は長ければ長いほど、塩素との反応が充分に行えるので、消毒効果が現れます(ただし一定時間以上になると、さらに時間を掛けても消毒効果はあまり変わりません)。

(2)の水温について、化学反応は普通、温度が高いほうが反応速度は早くなるので、水温が高いと消毒効果が上がります。

(3)の残留有機物量ですが、これが塩素と反応して塩素を消費してしまうので、残留有機物量が多いと消毒効果が低下します。

(4)の溶存酸素について、塩素と酸素で反応するわけではないので、消毒効果には特に変化が出ません。

(5)の藻類の繁殖は(3)と同様で、有機分が塩素と反応するため、藻類の繁殖が盛んなほど消毒効果が低下します。

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