問 題
害虫に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- ショウジョウバエ類の建築物内での発生源は、浄化槽などの有機物の多い水域である。
- 走光性昆虫の建築物への侵入防止を図るためには、電撃式殺虫機を窓際や出入口の近くに設置する必要がある。
- ネコノミの発生源対策は、宿主のねぐらや常在場所に対して行うと効果的である。
- トコジラミの吸血行動は、夜間及び昼間の時間帯に、ほぼ同じように認められる。
- シバンムシアリガタバチは、屋外から飛来侵入するので、網戸などで侵入防止対策を講じる必要がある。
正解 (3)
解 説
(1)で、ショウジョウバエ類は水域ではなく、腐った果物や腐敗した植物などが発生源となります。有機物の多い水域で見られるハエは、チョウバエなどです。
(2)で、電撃式殺虫機は虫を殺す効果もありますが、その前に虫を寄せ付ける効果があります。窓や出入口の近くにこれを設置すると、電撃式殺虫機に近づいてきた虫が建物の中に入りやすくなるので、不適当です。建物から少し離れた場所に設置するのがちょうどよいです。
(4)で、トコジラミは夜行性なので、夜間にのみ吸血します(ただし、暗い場所では昼間でも吸血することがあります)。
(5)で、シバンムシアリガタバチはシバンムシの幼虫に寄生します。屋内のシバンムシに寄生したシバンムシアリガタバチが羽化したのち、ヒトを刺すようになるので、屋外からの飛来侵入よりは屋内のシバンムシが原因といえます。
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