ビル管理士試験 H25年 問120 問題と解説

 問 題     

給湯設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 給湯設備に用いられる防錆剤は、飲料水用とは異なるので、恒久的に使用することができる。
  2. 中央式給湯方式においては、加熱により残留塩素が消滅する場合があるので、その水質には十分留意する。
  3. 給湯設備の維持管理が適切に行われており、かつ、末端の給水栓における温度が55℃以上に保持されている場合は、遊離残留塩素の含有率について検査を省略することができる。
  4. 給湯栓から出る湯が分離気体によって白濁するような場合には、自動空気抜き弁の空気排出口が詰まっていることが考えられる。
  5. レジオネラ属菌汚染が認められた場合の対策として、高濃度塩素により給湯系統内を一時的に消毒する方法がある。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

給湯設備から供給されるお湯は、飲料水として直接大量に飲むことはなくても、生活用水として肌に触れることも口に含むこともあります。

一方、防錆剤は赤水対策として有効であっても、その成分(リン酸塩やケイ酸塩)は大量に摂取すると人体に悪影響を与えます。よって、含有率や使用するタイミングについて基準があって、それを守りながら運用することが求められます。

以上から、「恒久的に使用することができる」という表現は誤りで、防錆剤の使用は必要最低限に抑えることが求められます。

コメント