問 題
鉄骨構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 溶接継手の形式には、溶接される部材の配置により、重ね継手、突合せ継手、T継手等がある。
- 合成梁は、鉄骨梁とコンクリート床板をスタッドボルトなどにより緊結したものである。
- 鉄骨構造は、耐震性に優れるが、耐火性に乏しい。
- ボルト接合には、高力ボルトが多く用いられる。
- 鋼材の性質は、炭素量が増すとじん性が高まる。
正解 (5)
解 説
じん性(靭性)とは、英語でtoughness(タフネス)といい、直訳すると、粘り強さ、粘さなどの意味になります。より厳密には、物質破壊に対するエネルギーを指します。
鋼材に炭素を混ぜると、引張り強さと硬さが増しますが、もろくなるため、じん性は低下します。
ちなみに、「硬さ」と「もろさ」は別のものなので注意してください。例えば、角砂糖は硬いですが、崩そうと思えば簡単に粉々になるので、もろいです。プリンやゼリーは柔らかいですが、力を加えてもなかなか崩れません。じん性(粘り強さ)があります。
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