ビル管理士試験 H25年 問95 問題と解説

 問 題     

鉄骨構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 溶接継手の形式には、溶接される部材の配置により、重ね継手、突合せ継手、T継手等がある。
  2. 合成梁は、鉄骨梁とコンクリート床板をスタッドボルトなどにより緊結したものである。
  3. 鉄骨構造は、耐震性に優れるが、耐火性に乏しい。
  4. ボルト接合には、高力ボルトが多く用いられる。
  5. 鋼材の性質は、炭素量が増すとじん性が高まる。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

じん性(靭性)とは、英語でtoughness(タフネス)といい、直訳すると、粘り強さ、粘さなどの意味になります。より厳密には、物質破壊に対するエネルギーを指します。

鋼材に炭素を混ぜると、引張り強さと硬さが増しますが、もろくなるため、じん性は低下します。

ちなみに、「硬さ」と「もろさ」は別のものなので注意してください。例えば、角砂糖は硬いですが、崩そうと思えば簡単に粉々になるので、もろいです。プリンやゼリーは柔らかいですが、力を加えてもなかなか崩れません。じん性(粘り強さ)があります。

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