問 題
空気調和設備を構成する設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 蓄熱システムの代表的な顕熱利用蓄熱材として、氷がある。
- 空気調和機は、室内に供給する空気の清浄度、温度、湿度を所定の状態に調整する装置である。
- 熱源設備は、冷凍機、冷却塔、ボイラ、蓄熱槽等によって構成される。
- 自動制御設備は、計測器(検出器)、操作部、調節器、中央監視装置等で構成される。
- 空気調和機の代表的な装置として、ユニット型空調機、ターミナル型空調機、パッケージ型空調機等がある。
正解 (1)
解 説
(1)に関して、潜熱と顕熱については、温度変化を伴う熱が顕熱、状態変化のように温度変化のない熱が潜熱です。
蓄熱システムでは顕熱も潜熱も利用していますが、顕熱は温度変化を伴う熱なので、その蓄熱体は多くの場合、水です。(躯体蓄熱システムの場合は、躯体のコンクリートなども蓄熱体となります。)
一方、潜熱は温度変化がなく状態変化によるような熱なので、その蓄熱体には氷、無機水和塩類が用いられることが多いです。
ここで(1)の文章を確認すると、「顕熱利用蓄熱材として、氷がある」とありますが、氷などは潜熱利用蓄熱体です。よって、これが誤りの記述なので、正解は(1)です。
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