問 題
壁体における熱移動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 中空層の熱抵抗は、中空層の密閉度に関係する。
- 熱伝達は熱放射と対流によって行われ、その熱流量はそれぞれの熱流量の和となる。
- 壁表面から射出される単位面積当たりの放射熱流量は、壁表面の絶対温度に比例する。
- 壁体内の単位面積当たりの熱流量は、壁体内の温度勾配と壁材料の熱伝導率の積に比例する。
- 熱貫流率は、外部の風速が大きいほど大きくなる。
正解 (3)
解 説
絶対温度に比例するのではなく、絶対温度の4乗に比例します。これは、「シュテファン=ボルツマンの法則」と呼ばれています。
q=εσT4
- q:単位面積当たりの放射熱流 [W/m2]
- ε:放射率(射出率) (単位なし)
- σ:シュテファン=ボルツマン定数 [W/(m2・K4)]
- T:絶対温度 [K]
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