ビル管理士試験 H25年 問42 問題と解説

 問 題     

水系感染症の特徴に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 患者の発生は数ヵ月にわたって緩やかに増加することが多い。
  2. 一般に患者の発生と給水範囲は一致しない。
  3. 発生は梅雨期から夏季に限定される。
  4. 一般に致死率は低く、軽症例が多い。
  5. 一般に水の汚染が証明又は確定されることは少ない。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)について、汚染した水を同時に摂取して感染するため、患者数は同時期に一気に増えます。数ヵ月も経つと、水が希釈されたり自浄作用が働いたりして、むしろ問題なくなるケースが多いです。

(2)と(5)について、汚染源がはっきりする場合が多いので、患者の発生と給水範囲にははっきりと関連が見られます。また、水系感染症は研究も進んでいるので、水質検査により原因物質(細菌やウイルスなど)が特定できることも多いです。

(3)について、水が腐敗しやすい梅雨期~夏季に多いのは事実ですが、それに限定されません。ノロウイルスなどは、冬に起こる感染症の代表例です(空気感染が多いですが、水系感染症でもあります)。

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