ビル管理士試験 H24年 問133 問題と解説

 問 題     

雑用水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 雑用水の配管は、上水管と異なる色で塗装する。
  2. 建築物環境衛生管理基準では、水洗便所用の水質基準の項目として、濁度を規定している。
  3. 原水となる排水の水質が良いほど、再利用処理コストは安価となる。
  4. 雨水の集水場所は、建築物の屋根面や屋上とする場合が多い。
  5. 雑用水の原水は、年間を通じて安定確保できる排水を優先する。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

雑用水の水質は、次の基準に適合することが求められます。

  1. 残留塩素:遊離残留塩素0.1mg/L以上(結合残留塩素なら0.4mg/L以上)
  2. pH値   :5.8以上8.6以下
  3. 臭気  :異常でないこと
  4. 外観  :ほとんど無色透明であること
  5. 大腸菌 :検出されないこと
  6. 濁度  :2度以下(散水、修景、清掃用水として使う場合のみ。水洗便所用水なら基準値なし)

また、測定頻度は、遊離残留塩素の含有率、pH値、臭気、外観の4項目が7日以内ごとに1回、大腸菌と濁度の2項目が2ヵ月以内ごとに1回となっています。

よって、正解は(2)となります。

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