ビル管理士試験 H23年 問134 問題と解説

 問 題     

長時間ばっ気方式浄化槽に関する次のフローシートの( ア )~( エ )に該当する単位装置の組合せとして、最も適当なものはどれか。

     ア       イ        ウ      エ

  1. 細目スクリーン  沈殿分離槽   接触ばっ気槽  ろ過槽
  2. 破砕機      原水ポンプ槽  ばっ気槽    ろ過槽
  3. 荒目スクリーン  流量調整槽   接触ばっ気槽  ろ過槽
  4. 細目スクリーン  沈殿分離槽   硝化槽     沈殿槽
  5. 荒目スクリーン  流量調整槽   ばっ気槽    沈殿槽

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

最初に「流入」があり、( ア )を経て、「微細目スクリーン」となっています。微細目スクリーンはその名の通り、小さな粒子のごみをトラップするためのものなので、あまり大きなものがたくさん来ると、すぐに目詰りしてしまいます。

それを避けるために、先に大雑把なものを取るべく、( ア )には「荒目スクリーン」を設置します。ただし、選択肢(1)や(4)にある「細目スクリーン」も「微細目スクリーン」よりはメッシュの径が荒いので迷うかもしれません。その場合、( ア )は保留しておいても大丈夫です。

次に( イ )、( ウ )、( エ )と連続する穴埋めになりますが、わかりやすいのは( エ )です。( エ )は汚泥濃縮槽へと繋がっているため、水の流れが静かです(流れが強いと水中のごみが沈まないため)。よって、ここが「沈殿槽」となります。

すると、選択肢(4)と(5)に絞られますが、今回はばっ気方式の出題なので、ばっ気工程は必要です。よって、選択肢(4)と(5)のうちばっ気工程のある(5)が正解ということがわかります。

また、選択肢(4)だと( イ )のところが「沈殿分離槽」となっていますが、もし仮にそうであれば、一度沈殿したあと、( ウ )のところで「返送汚泥」が流入している意味がわかりません。選択肢(5)のように、( ウ )のところで「返送汚泥」が入り、( エ )でまとめて沈殿させるほうが自然です。

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