ビル管理士試験 H23年 問84 問題と解説

 問 題     

音響透過損失Rに関する定義として、最も適当なものは次のうちどれか。

ただし、図のI0は入射音響エネルギー、I1は反射された音響エネルギー、I2は透過された音響エネルギーを示す。

  1. R=I1/I0
  2. R=I2/I0
  3. R=I0/I2
  4. R=10log10(I2/I0)
  5. R=10log10(I0/I2)

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

問題文にもある通り、これは定義が問われていますので、覚えていないと解けない問題です。

正解は(5)ですが、「音響透過損失」という言葉の意味を考えれば、(3)か(5)の2択には絞れます。すなわち、「透過」という言葉から、入射音響エネルギーのI0と透過音響エネルギーのI2が問題になっているとわかります。ここでは反射音響エネルギーのI1は関係ありません。

また、「損失」という言葉を軸に考えると、透過音響エネルギーのI2が大きければ損失が小さく、透過音響エネルギーのI2が小さければ損失が大きいといえるので、分母がI2となり、分子がI0になると予想することができます。

先述の通り、知識として持っていない場合、(3)と(5)のうちどちらを選ぶかは運任せになってしまいます。

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