ビル管理士試験 H23年 問70 問題と解説

 問 題     

全熱交換器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 建築物における空気調和の排気を利用して、空気中の顕熱・潜熱を同時に熱交換する。
  2. 通常の使用条件では、フィルタは一般的な粗じん用フィルタを使用する。
  3. 回転型は、吸湿性を持ったハニカム状のロータを低速回転させ、給排気間で熱交換を行う。
  4. 顕熱交換器と比べて、結露凝縮を生じやすい。
  5. 静止型は、給排気を隔てる仕切り板が伝熱性と透湿性をもつ材料で構成されている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

全熱交換器は選択肢(1)の説明通り、「顕熱」と「潜熱」の両方を熱交換します。一方、顕熱交換器はその名の通り、「顕熱」のみを交換します。

潜熱を交換するということは、湿分を外に送るため、室内の湿度が上がりにくくなります。よって、潜熱を交換することは結露凝縮が起きにくくなります。

つまり、全熱交換器は顕熱交換器に比べ、結露凝縮が生じにくい交換器です。

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