ビル管理士試験 H22年 問75 問題と解説

 問 題     

換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 局所平均空気齢とは、新鮮空気の給気口から任意の点に移動するのにかかる平均時間をいう。
  2. 自然換気は、風力や室内外の温度差が原動力となる。
  3. ハイブリッド換気とは、自然換気と機械換気を組み合わせた換気方式をいう。
  4. 清浄な環境を必要とする室は、周囲より室内の圧力を高くする。
  5. 第2種換気は、駐車場・工場・作業場に用いる。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

機械換気には、第1種、第2種、第3種があります。

  • 第1種機械換気は、機械給気と機械排気との併用による換気です。
  • 第2種機械換気は、機械給気と自然排気による換気です。
  • 第3種機械換気は、機械排気と自然給気による換気です。

第2種機械換気を使うと強い給気と弱い排気ということになるので、給気のほうが多く、部屋が正圧になります。すると、排気口以外からも空気が漏れ出す恐れがあります(逆に云うと、周囲からの空気が給気口以外から入ってくる心配は少なくなります)。

ここで、駐車場・工場・作業場という場所がやや汚染物質を発生しやすいことを考えると、第2種機械換気では正規の排気口以外から空気が漏れるのは周囲に悪影響を与えるために望ましくないです。なので、部屋が負圧になる第3種機械換気を用いるほうが適当です。

第2種機械換気は、クリーンルームや手術室など、外からの空気を入れたくないときに使います。

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