ビル管理士試験 H22年 問56 問題と解説

 問 題     

室面積20m2、天井高2.5mの居室に6人が在室しているとき、換気によって室内の二酸化炭素濃度が0.09%に維持されていたとする。この部屋の換気回数(回/h)として最も近いものは次のうちどれか。

ただし、室内は完全混合(瞬時一様拡散)とし、外気濃度は0.04%、一人当たりの二酸化炭素発生量は0.025m3/hとする。

  1. 1回/h
  2. 3回/h
  3. 6回/h
  4. 15回/h
  5. 300回/h

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

この問題では二酸化炭素の濃度を0.09%に維持していますが、文中にもあるように外気にも0.04%ほどあるため、室内の人によって発生した二酸化炭素濃度は

0.09-0.04=0.05%

になります。

また、一人当たりの二酸化炭素発生量は0.025[m3/h]なので、6人在室していると0.15[m3/h]になります。この0.15[m3/h]が空気全体の0.05%(=0.0005)なので、換気量は

0.15÷0.0005=300[m3/h]

となります。

一方、室面積20m2、天井高2.5mの居室ということは、部屋の空間の大きさは

20×2.5=50[m3]

です。

よって、換気量が300[m3/h]で、部屋の大きさが50[m3]なので、必要な換気回数は

300÷50=6[回/h]

となります。

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