ビル管理士試験 H23年 問28 問題と解説

 問 題     

アスベストに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 肺癌発生に対し、喫煙との相乗作用はない。
  2. 過敏性肺炎の原因となる。
  3. 胸膜の悪性中皮腫の原因となる。
  4. 鉱山労働者に特有の職業病の原因となる。
  5. 人工物である。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)について、アスベストと喫煙との相乗作用があるということが統計学的に認められています。まだ詳しいメカニズムが証明されたわけではありませんが、選択肢(1)のように「相乗作用はない」とは言えません。

(2)と(3)について、アスベストが原因で引き起こされる病気は「悪性中皮腫」です。そのため、(2)が誤りで、(3)が正解です。また、過敏性肺炎は速効性のある症状ですが、アスベストは被曝から発症までに十数年以上掛かるのが普通です。

(4)について、悪性中皮腫は、もちろんアスベスト鉱山の労働者も発症し得ますが、アスベストを加工したり使用したりする様々な現場で被曝者が生じています。

(5)について、アスベスト鉱山というものがあるように、これは自然界に存在します。

コメント

  1. 匿名 より:

    細かいですが…
    2,3の解説の「被爆」は「被曝」の誤りではないでしょうか