問 題
廃棄物処理法における一般廃棄物の処理に関する次の条文の( )内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。
( ア )は、その区域内において事業活動に伴い多量の一般廃棄物を生ずる土地又は建物の( イ )に対し、当該一般廃棄物の( ウ )に関する計画の作成、当該一般廃棄物を運搬すべき場所及びその運搬の方法その他必要な事項を指示することができる。
- ア イ ウ
- 都道府県知事 占有者 減量
- 都道府県知事 所有者 適正処理
- 市町村長 占有者 減量
- 市町村長 所有者 適正処理
- 市町村長 所有者 減量
正解 (3)
解 説
( ア )に関して、一般廃棄物の処理責任は市町村にあります。よって、今回のように事業系一般廃棄物の場合でも、市町村長か都道府県知事かで問われた場合、「市町村長」を選ぶのが正しいです。
( イ )に関して、所有者というのは、その土地や建物の所有権を持っている人のことで、占有者というのは、その場所を実際に使っている人のことです。
ごみを出すのは実際に使っている占有者なので、市町村長が事業系一般廃棄物の処理に関する指示を出す相手は、占有者です。よって、( イ )には「占有者」が入ります。
( ウ )に関して、廃棄物処理法では、「市町村長は、多量の一般廃棄物を生じる建物の占有者に対し、減量に関する計画の策定等を指示することができる」旨が規定されています。よって、( ウ )には「減量」が入ります。
( ウ )の選択肢には「減量」と「適正処理」があり、意味的にはどちらを入れても通じるため、これは知識がなければ判断に迷うかもしれません。しかし、( ア )と( イ )で正しい答えを選んでいれば、選択肢は(3)しか残っていないので正解することができます。
以上から、( ア )は「市町村長」、( イ )は「占有者」、( ウ )は「減量」となるので、正解は(3)です。
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