問 題
給水設備における現象とその原因の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- ウォータハンマ シングルレバー水栓による急閉
- 貯水槽水面の波立ち 迂(う)回壁の設置
- クリープ劣化 長時間継続する応力
- 青水 銅イオンの浸出
- 孔食 ステンレス鋼管内の異物の付着
正解 (2)
解 説
(2)で、貯水槽水面の波立ちを防止するには、「迂回壁」ではなく「防波板」を設置するのが有効です。
一方、(2)の右側にある「迂回壁の設置」についても重要事項なので解説しておきます。
大容量の貯水槽の場合、槽内の流入口から流出口までの水の流れが一定の道すじを通りやすいです。このため、槽内の一部には滞留しやすい箇所が生じてしまいます。
この滞留水の発生を抑制するために設置するのが、迂回壁です。槽に流入してきた水は、迂回壁があることでまっすぐ流出口に向かうことができず、槽内を迂回しながら流出口を目指します。これによって、槽内に滞留しやすい場所ができるのを防いでいます。
以上から、正解は(2)です。
コメント