問 題
空気調和設備のポンプ・配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ポンプの損失水頭は、管内流速の2乗に比例する。
- 片吸込み渦巻きポンプは、ターボ型ポンプに分類される。
- 歯車ポンプは、油輸送などの粘度の高い液体の輸送用途に用いられることが多い。
- ポンプの急停止による水撃作用を防止するには、緩閉式逆止め弁を用いる方法がある。
- キャビテーションとは、流量と圧力の周期的な変動が続き運転が安定しない現象をいう。
正解 (5)
解 説
まず、流水中で圧力の低い部分ができると、水の一部が気化して水蒸気となって気泡を作ります。続いて、この気泡が圧力の高い部分へ移動するとその圧力に押しつぶされ、配管などに衝撃を与えて配管などに損傷を与えます。この一連の現象がキャビテーションです。
キャビテーションは配管の損傷のほか、騒音や振動、ポンプ吐出量の減少などの悪影響があります。
ここで(5)の説明文を見ると、上記とは全然違うことが書かれています。流量と圧力の周期的な変動が続き運転が安定しない現象とは、「キャビテーション」ではなく「サージング」のことです。
よって、(5)の記述が誤りなので、これが正解となります。
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