問 題
送風機に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 軸流送風機は、空気が羽根車の中を軸方向から入り、軸方向へ抜ける。
- シロッコファンは、遠心式に分類される。
- ダンパの開度を変えると、送風系の抵抗曲線は変化する。
- 送風系の抵抗を大きくして風量を減少させると、空気の脈動により振動、騒音が発生し、不安定な運転状態となることがある。
- グラフの横軸に送風機の風量、縦軸に送風機静圧を表した送風機特性曲線は、原点を通る二次曲線となる。
正解 (5)
解 説
(5)に関して、送風機と送風系においては、以下の図で表す特性曲線Pと抵抗曲線Rが重要です。
特性曲線Pと抵抗曲線Rはどちらも横軸に風量を、縦軸に静圧をとるのが一般的です。また、抵抗曲線Rは原点を通る二次曲線Rとして示されます。
上図において、2曲線(PとR)との交点Aは、運転点を示しています。たとえば、その送風量QAが設計風量QBよりも大きいことが判明した場合には、送風系のダンパを操作することで、設計風量と同一となるように調整することができます。
ここで(5)を読むと、「グラフの横軸に送風機の風量、縦軸に送風機静圧を表した送風機特性曲線は、原点を通る二次曲線となる。」とありますが、原点を通る二次曲線となるのは「特性曲線」ではなく「抵抗曲線」のほうです。
よって、正解は(5)です。
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