問 題
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- HEMSと呼ばれる総合的なビル管理システムの導入が進んでいる。
- 空気調和機には、広くはファンコイルユニットも含まれる。
- 熱搬送設備は、配管系設備とダクト系設備に大別される。
- 冷凍機、ボイラ、ヒートポンプ、チリングユニットは、熱源機器にあたる。
- 自動制御設備における中央監視装置は、省エネルギーや室内環境の確保を目的に設備機器を監視、制御する設備である。
正解 (1)
解 説
(1)のHEMSは、ホームエネルギーマネジメントシステム(Home Energy Management System)の頭文字を取った略称で、家庭でのエネルギー使用状況をスマホなどで管理し、効率的な省エネや生活の快適性の向上を支援するためのシステムのことです。
HEMSは、近年ニュースなどでもよく取り上げられるようになっていますが、Home~という名前の通り、家庭で用いるシステムなので、ビル管理士や特定建築物とはあまり関係がありません。
よって、(1)の「HEMSと呼ばれる総合的なビル管理システム」という部分が誤りなので、正解は(1)となります。
ちなみに、(1)の「HEMS」を「BEMS」に代えると、正しい文章となります。BEMSは、Building Energy Management Systemの略で、「ビルエネルギー管理システム」と訳されます。
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