問 題
体温調節に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 寒冷環境では、温暖環境に比較して、体内と身体表層部との温度差が小さくなる。
- 平均皮膚温の算出式であるHardy-DuBoisの7点法で、皮膚温の重みづけが一番大きいのは腹である。
- 冷房や扇風機の利用は、行動性体温調節である。
- 熱放散は、対流、放射、伝導、蒸発の物理的過程からなる。
- 核心温は、身体表面の温度に比べて、外気温の影響を受けにくい。
正解 (1)
解 説
(1)に関して、体内の温度は、普通37℃くらいです。寒冷環境というのは、たとえば10℃以下(厳密な決まりごとではありません)と考えると、体内との差が大きいです。一方、温暖環境は、たとえば30℃くらいとすると、体内との温度差が小さいです。
また、身体表層部(手足など)というのは外の気温に大きく影響されます。外が寒ければ手足は冷え、暑ければ手足も温かくなります。
以上をまとめると、寒冷環境では体内と身体表層部との温度差が大きくなります。
よって、(1)の記述が誤りとなるので、正解は(1)です。
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