ビル管理士試験 2021年 問17 問題と解説

　問 題　　　　　

興行場法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 興行場は、映画、演劇、スポーツ、演芸又は観せ物を、公衆に見せ、又は聞かせる施設をいう。
2. 興行場の営業を行う場合には、興行場法に基づき許可を得なければならない。
3. 興行場の維持管理は、都道府県の条例で定める換気、照明、防湿、清潔等の衛生基準に従わなければならない。
4. 興行場は、国が定める構造設備基準に従わなければならない。
5. 特定建築物に該当する興行場の場合は、建築物衛生法と興行場法のそれぞれの衛生上の基準を守らなければならない。

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

(1)は興行場の用語の説明文であり、これは正しい記述です。

(2)も正しい文章です。興行場の営業には都道府県知事の許可が必要です。(2)には書いてありませんが、「都道府県知事」というのも重要知識なので押さえておいてください。

(3)も正しいです。これらの衛生基準は、都道府県ごとの条例で定められています。

(4)が誤りの記述です。(2)や(3)の解説とも重なりますが、興行場は営業の許可を出すのも、構造設備基準や衛生基準を決めるのも、国ではなく都道府県です。

よって、(4)の「国」が誤りで、正しくは「都道府県」となります。

(5)は正しいです。特定建築物なら建築物衛生法が適用され、興行場なら興行場法が適用されます。そのため、特定建築物に該当する興行場の場合はそれら両方の基準を守る必要があります。

以上から、正解は(4)です。