ビル管理士試験 2020年 問180 問題と解説

 問 題     

害虫や薬剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 害虫の薬剤に対する抵抗性の発達を抑制するために、作用機構の異なる薬剤のローテーション処理を行う。
  2. 有機塩素系の殺虫成分を含有する製剤が、ハエ類の駆除に用いられている。
  3. 炭酸ガス製剤は、有機溶剤に溶解させた有効成分を液化炭酸ガスと混合した製剤である。
  4. 昆虫等に対する不快感の程度は、第三者による客観的な判断が困難である。
  5. メイガ類の幼虫は、小麦粉で作られた菓子を加害することがある。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(3)について、炭酸ガス製剤は、有効成分を直接液化炭酸ガスに溶解させ、ガスボンベに高圧で封入したものです。

(3)の記述のように、最初に有効成分を有機溶剤に溶解させることはありません。そもそも、有機溶剤と液化炭酸ガスは互いに溶け合わないので、混合させようと思っても難しい上に、利点がありません。

よって、正解は(3)です。

コメント

  1. くりおね より:

    間違えてたら申し訳ないのですが、現状では(恐らく5年前でも)(2)の選択肢である有機塩素系は殆ど使われておらず「現在ではオルトジクロロベンゼンがウジ、ボウフラの防除の目的で使用されているのみとなっている。」とあり、
    ハエの幼虫であるウジに対して防除の目的で使われているとあり、ハエの駆除に使っているという(2)の文章は微妙かなぁ思いました。
    けど、これは(2)も不適当であるとは公式は判断してくれなかったんですね…