問 題
熱中症予防の指標となる暑さ指数(WBGT)に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。
暑さ指数(WBGT)は、屋内や屋外で太陽照射のない場合、0.7TA+0.3TBで求められる。ただし、TAは( ア )、TBは( イ )である。
- ア イ
- 黒球温度 湿球温度
- 湿球温度 乾球温度
- 湿球温度 黒球温度
- 乾球温度 黒球温度
- 乾球温度 湿球温度
正解 (3)
解 説
WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、日本語では湿球黒球温度といい、屋内外での暑熱作業時の暑熱ストレスの評価に用いられます。
Wet Bulb Temperatureが湿球温度で、Globe Temperatureが黒球温度のことです。暑さ指数への影響度もこの順番になっているので、湿球温度の影響が大きく、黒球温度の影響は小さめです。
よって、係数が0.7であるTAのほうが湿球温度、係数が0.3であるTBのほうが黒球温度となるため、正解は(3)となります。
ちなみに、今回は屋内または屋外で太陽照射のない場合の話でしたが、屋外で太陽照射のある場合には式が少し変わり、乾球温度のパラメータが増えます。とはいえ、優先順位は変わらず、湿球温度が最も重要で、次に黒球温度、最後に乾球温度の順番です。
【屋内または屋外で太陽照射のない場合のWBGT指数】
0.7Tw+0.3Tg
- Tw:湿球温度
- Tg:黒球温度
【屋外で太陽照射のある場合のWBGT指数】
0.7Tw+0.2Tg+0.1Ta
- Tw:湿球温度
- Tg:黒球温度
- Ta:乾球温度
後者の式はH27年 問23で出題されているので、併せて確認しておいてください。
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