ビル管理士試験 2020年 問24 問題と解説

 問 題     

熱中症予防の指標となる暑さ指数(WBGT)に関する次の文章の(  )内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。

暑さ指数(WBGT)は、屋内や屋外で太陽照射のない場合、0.7TA+0.3TBで求められる。ただし、TAは( ア )、TBは( イ )である。

  •    ア     イ
  1. 黒球温度  湿球温度
  2. 湿球温度  乾球温度
  3. 湿球温度  黒球温度
  4. 乾球温度  黒球温度
  5. 乾球温度  湿球温度

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、日本語では湿球黒球温度といい、屋内外での暑熱作業時の暑熱ストレスの評価に用いられます。

Wet Bulb Temperatureが湿球温度で、Globe Temperatureが黒球温度のことです。暑さ指数への影響度もこの順番になっているので、湿球温度の影響が大きく、黒球温度の影響は小さめです。

よって、係数が0.7であるTAのほうが湿球温度、係数が0.3であるTBのほうが黒球温度となるため、正解は(3)となります。

ちなみに、今回は屋内または屋外で太陽照射のない場合の話でしたが、屋外で太陽照射のある場合には式が少し変わり、乾球温度のパラメータが増えます。とはいえ、優先順位は変わらず、湿球温度が最も重要で、次に黒球温度、最後に乾球温度の順番です。

【屋内または屋外で太陽照射のない場合のWBGT指数】

0.7Tw+0.3Tg

  • Tw:湿球温度
  • Tg:黒球温度

【屋外で太陽照射のある場合のWBGT指数】

0.7Tw+0.2Tg+0.1Ta

  • Tw:湿球温度
  • Tg:黒球温度
  • Ta:乾球温度

後者の式はH27年 問23で出題されているので、併せて確認しておいてください。

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