問 題
ダニに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- マダニ類には、ヒトの皮膚内に寄生する種類がある。
- ダニの体は、頭部、胸部、胴体部に分けることができる。
- ツメダニ類は、他のダニやチャタテムシ等を捕食することが知られている。
- ワクモは、室内塵(じん)中の有機物を餌として発育する。
- イエダニは、野鳥に寄生し、吸血する。
正解 (3)
解 説
(1)は誤りです。マダニ類はペット(特にイヌ)が宿主となって庭先で発生します。ヒトの皮膚内に寄生するのはヒゼンダニです。
(2)も誤りです。ダニの体は顎体部と胴体部からなります。頭部はなく、顎体部(「あご」というよりも口)と胴体部(その他の全部)の2つのみです。
(3)は正しいです。ツメダニ類は、他のダニやチャタテムシ等を捕食する一方で、ヒトからの吸血をしません(刺すことはあります)。
(4)は誤りです。ワクモは鳥に寄生するダニです。室内塵(じん)中の有機物を餌として発育するのは、ヒョウヒダニなどです。
(5)も誤りです。イエダニはネズミ類に寄生して増える吸血性のダニです。野鳥に寄生するのは、ワクモやトリサシダニが代表例となります。トリサシダニはその名前からも、鳥に寄生するのがわかりやすいと思います。
コメント