ビル管理士試験 H30年 問115 問題と解説

 問 題     

ウォータハンマの発生場所・影響・防止方法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 瞬間的に開閉できる水栓・弁類を使用する場所で発生しやすい。
  2. 揚水ポンプの吸込管(サクション)側に衝撃吸収式逆止弁を設ける。
  3. 配管・機器の振動、騒音の発生、配管の破損の原因になる。
  4. 配管内の圧力が高い場所で発生しやすい。
  5. 配管は極力まっすぐに配管し、むやみに曲折させてはならない。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

ウォータハンマは、弁を急激に閉じると、管内の水の流れが阻止されて閉じた点の上流側の水圧が急激に上昇し、そのとき生じる圧力波が、配管系内に一定速度で伝わる現象のことをいいます。

つまり、大きな圧が掛かるところでウォータハンマは発生するので、(2)の揚水ポンプの吸込管(サクション)側が問題になるのではなく、むしろ、揚水ポンプの吐出側(デリベリ)が問題となります。

よって、(2)の文章の「吸込管(サクション)側」を「吐出側(デリベリ)」に直せば、正しい文章となります。

ちなみに、サクションとかデリベリといった用語は無理に覚える必要はないと思います。過去の出題傾向から見ても、吸込側・吐出側という言葉で認識しておけば充分です。

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