ビル管理士試験 H29年 問138 問題と解説

 問 題     

浄化槽法に基づく浄化槽管理者に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 設置届を提出すること。
  2. 清掃を実施すること。
  3. 保守点検を実施すること。
  4. 浄化槽設備士を置くこと。
  5. 法定検査を受検すること。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)は正しいです。使用開始から30日以内に提出します。

(2)と(3)も正しいです。清掃と保守点検、どちらも毎年1回は必須です。

(4)が誤りの記述です。浄化槽設備士は、浄化槽工事を監督する有資格者のことなので、浄化槽ができあがって運用・管理する段階では特に関係ありません。よって、浄化槽管理者が浄化槽設備士を置く必要はありません。

一方、一定規模以上の浄化槽を扱っている浄化槽管理者は、技術管理者を置かなくてはなりません。技術管理者は、浄化槽の保守点検・清掃に関する技術上の業務を担当します。

(5)は正しい記述です。浄化槽の使用開始後3ヵ月を経過した日から5ヵ月間に、指定検査機関の行う水質に関する検査を受けなければいけません。その後は毎年1回、指定検査機関の検査を受けること必要があります。

この、「使用開始後3ヵ月を経過した日から5ヵ月間」というのが結構頻出なので、ぜひ押さえておいてください。

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